三合炊いたはずが、もう空っぽ。
最近我が家では、海苔を巻いただけの「塩むすび」が、なぜかどんな具入りのおにぎりよりも人気者になっています。
その秘密は、1000年以上も続く、フランス・ブルターニュ地方の「ゲランド」という地方でとれた「天日塩」。雨が多いため海水を煮詰めた精製塩が多い国産塩に対し、塩づくりに恵まれた気候のもと、太陽と風の力だけで水分を蒸発させてつくられているのが特徴です。
結晶化に時間をかけることで舌触りはなめらかになり、粘土質の土壌から含まれる成分が奥行きのある味わいを生み出す…そうなのですが、なんというかひと言で言うと、普通の塩よりも「甘み」がしっかりある感じです。この甘みのある塩加減が、炊きたてのおにぎりにちょうど良いのです。
フランスで生まれた塩が、日本のおにぎりと相性抜群…というのも不思議だけれど、そこがまた面白い。
もちろん普通に食卓用の細粒塩なので、どんな料理にもバッチリ合います。
今のところ、この塩の魅力を一番引き立ててくれる調理法は「塩むすび」ですが、まだまだ奥は深いはず。これからおにぎり以外にもいろいろ試してみようと思います。