いつの間にか姿を消していた、浜松町の旧・世界貿易センタービル跡地から、少し奥に入ったところに今も残るこの表示。
羽田空港と都心を繋ぐ、東京モノレール(正確には「東京モノレール羽田空港線」)浜松町駅。
1964年の東京オリンピックにあわせて開催直前に開通した跨座式モノレールは、ある意味新幹線以上に「昭和時代にイメージする、近未来の乗り物」という表現がぴったり。
1998年に京急が羽田空港との直通を始めるまで、かつては空港から鉄道で都心に出るにはこのモノレール一択でした。かくいう自分も少年時代、田舎から東京に遊びに来るとき、両親に連れられてこの駅に降り立つ瞬間こそが「ああ、東京の街に来た!」と感じた原風景だったりします。
とはいえすっかり老朽化も進み、その役目を終えることが決まった昭和・平成の鉄道遺構。
少しずつ窓口や周辺店舗も閉鎖されており、2029年に予定されている新駅舎完成までの間、残された時間を静かに過ごしているかのようです。
令和もすでに5年目。昭和どころか、平成も遠くなりにけり・・・つつあるのかもしれません。