路線図を眺めていると、「そこに行くためだけに、鉄道を通したんだろうな」的なミニ支線、いわゆる「盲腸線(改めて見るとすごいネーミング。。。)」と呼ばれる路線を見かけることが多々あります。
神奈川県にある「こどもの国」にアクセスしている、その名も「東急こどもの国線」もそのひとつ。
「こどもの国」は現在の上皇陛下の皇太子時代、ご成婚を記念してつくられた児童厚生施設で、広大なエリアに、小さな牧場や遊園地、キャンプ場などが点在する盛りだくさんな公園・・・といった感じです(ちなみに、旧・日本軍最大の武器弾薬貯蔵施設の跡地を利用しているため、その片鱗が敷地内にちらほら見かけられ、ほのぼのとした雰囲気との不思議なコントラストもなかなかに興味深いところ)。
その「こどもの国」に向かう子鉄たちを毎度歓喜させている「ひつじでんしゃ」。
現在は先輩にあたる「うしでんしゃ」と交替で運行しているのですが、繁忙時期などは稀に普通車両と併用されているため、子鉄たちと「今日はうしかな?ひつじかな?それとも、ふつうかな?」と予想しあうのも、出発前のお愉しみのひとつ。
まあ事前に運行情報を調べれば「うし」か「ひつじ」か分かるっちゃ分かるのですが、そこは敢えて見ないのもちょっとリュクス、ということで。
実は「ひつじ」がデビューする際、先輩の「うし」は引退するという噂もあったのですが、ファンの熱烈なラブコールの甲斐あって、無事2匹仲良く交替で運行していくことが決まったのだとか。
ちょっと、いい話。