昭和の鉄道ではよく見られていたワントーンカラーの車両、平成に入るとシルバーボディ全盛となりすっかり見かけることも少なくなっていましたが、平成末期から令和にかけ、少しずつ各鉄道会社で復活の兆しをみせています。
代表的なのは東京メトロ。「東洋初の地下鉄」として開業した当時の旧1000系カラーをあざやかなレモンイエローで再現した「銀座線」の1000系や、丸みのあるヘッドが特徴的な赤い「丸ノ内線」など、それぞれのシンボルカラーを大胆にフルラッピングした車両は、地下鉄ホームで見かけてもまさに壮観です。
その中でも個人的にNo.1だと思うのは、やはりこちら。
相鉄(相模鉄道)が2016年より導入しているカラーリング、その名も「YOKOHAMA NAVYBLUE」。
相鉄グループが取り組むブランド戦略「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」の象徴として導入されたもので、横浜の海をイメージしたネイビーブルーの塗料に、自動車で使われる雲母を配合することで生まれたこの色は、電車特有の光沢あるボディにピッタリ。
なんというか、実物を見ると本当にこの色合いが艶っぽいんですよね・・・。あと、自分が好きなブルートレインっぽくもあるのも、推しの理由のひとつ。また文字鉄的にも、ドイツ規格のフォントを採用しており、それもこの車体のイメージに絶妙にマッチ。同プロジェクトは車両のみならず、駅舎から車掌さんの制服に至るまで、しっかりとコンセプチュアルに貫かれており、そこも既存の日本の鉄道に足りないところを絶妙に突いてきていて、本当に最近の相鉄はめちゃくちゃ推せます・・・!
このYOKOHAMA NAVYBLUE、まもなくスタートする「東急・相鉄直通運転」により、首都圏にも乗り入れされることが増える模様。ますます楽しみです!