好角家として知られるデーモン閣下がかつて、伝説の相撲雑誌「VANVAN相撲界」で連載していたコーナーのタイトルはズバリ、「吾輩は力士になりたかった」。
翻って(新弟子検査の基準には箸にも棒にも掛からぬ)【羽】少年に置き換えると、「吾輩は行司になりたかった」・・・そう、力士にはなれなくとも、相撲協会の「協会員」にはなれるのではないか、と半ば真剣に考えた時期がありました。
結果的に、行司、あるいは呼び出しは原則「中卒」入門がほとんどなので、すでに高校生になっていた自分は既に機を逸していたわけですが(その後、大学3年の就活時期には本気で「財団法人日本相撲協会(当時)」で新卒採用枠がないか調べたことも。新卒どころか一般の中途採用枠すら、見つけることはできなかった・・・)、あれから数十年の時を経て、気分だけでも叶わなかった夢を叶えてくれる、ある「グッズ」を先日手を入れてしまいました。。
ミニサイズの「相撲軍配」。
全長28cmとのことで、本物(おおよそ40cmぐらいのようです)に比べると完全なるミニチュアレプリカ版なのですが、黒と紫のちょっとリュクスな配色もあってか、フォルムはなんとなく「本物っぽい」。
両国国技館の売店、最近ではオンラインショップでも購入できるので、けして「本物」ではないですが、「本物志向」な方にはお薦めです。
ちなみに、行司さんの「はっけよい、のこった!」は、陸上競技のピストル、サッカーのキックオフと同じものと誤解されがちですが、実は声を出しているのは「立ち合いの後」。「はっけよい」は「ガンバレ!」、「のこった」は「まだ勝負はついていないぞ!」という意味で、あくまでぶつかるタイミングは力士本人同士の「呼吸」に任されています(ちなみに、双方の呼吸が合っていないと判断したときのみ、行司さんは「待った!」とストップをかけます)。
日曜からはいよいよ春場所もスタート。
テレビ観戦される際には、そんな土俵上の行司さんの動きにもぜひ、ご注目ください。