今日は、大相撲春場所の千秋楽。
千秋楽と言えば、いつもより土俵の進行が30分ほど前倒しされ、17時半ごろからは優勝力士の表彰式が始まります(優勝決定戦にもつれたときを除く)。
激戦を勝ち抜いた幕内最高優勝の力士には「○○一年分」みたいな豪華な副賞が贈られるのですが、そのひとつが両国国技館に掲出される「優勝額」です。
毎日新聞社から贈られる優勝額は最新の「32枚」が国技館に掲出され、その後は各力士の部屋や関係者、あるいは母校や出身地の公共施設、ちゃんこ屋などなど、様々な場所に移設&寄贈されるのがほとんど。以前テレビ番組で紹介されたときは「お兄ちゃん」こと元横綱・3代目若乃花の優勝額が自宅のガレージにどーんと置いてあったことも。
さてこの「優勝額」ですが、JR両国駅の改札入ってすぐのところに何枚か飾られており、気軽に「本物」を拝見することができます。
この優勝額、かつては女性彩色家の佐藤寿々江さんという方が何十年も「手描きの油絵」で描かれていました。現在は本物の写真に変わってしまいましたが、平成26年1月場所の優勝額が佐藤さんの引退作なので、つまり今回紹介したここで掲出されている5枚はすべて「手描き」。
そんなところも踏まえて見ると、改めて職人技術のすばらしさに感服させられます。
お近くに立ち寄られた際にはぜひ。