早いもので、東急新横浜線も開通から1カ月が過ぎ、すっかり日常の風景に。
というわけで、オープニングの喧騒もひと段落したところで、今回唯一の新設駅となる「新綱島」駅を訪れてみました。
東急線の新駅の開業は「23年ぶり」とのこと。かつて「綱島温泉」と呼ばれたラジウム温泉の施設跡地に建設されており、その構造はほぼ「地下鉄」。近年でいう銀座線の駅デザインリニューアルのようなビジュアルインパクトはないものの、そのぶん控えめながら気の利いた「遊び心」が潜んでいるのが「新綱島」駅の見どころ。
例えば、上の写真にある改札前の大きな柱は、綱島温泉から湧き上がる湯の色をイメージしており、奥に見えるデザインウォールには「桃の木」が描かれています。これはかつてこの地域が温泉街で賑わい、桃の栽培が盛んだった歴史からインスパイアされているのだとか。
桃の木は4色に変化するそうで、その色は「春夏秋冬」をイメージしているそう。
他にもホームの配色が近くを流れる「鶴見川」を表現しているなど、さり気ない「粋」な演出が光る新駅。派手さこそないものの、知ると「なるほど!」と思わされるニクイ仕掛けが満載です。