新大関・二代目霧島の誕生、そして大栄翔・豊昇龍・若元春のトリプル大関取り、落合改め伯桜鵬の10代新入幕などなど、名古屋場所を控えて早くも賑やかな話題に事欠かない、大相撲。
その光の陰に隠れるように、ずっと相撲ファンの間でヤキモキしているのが、年寄(親方)株の不足問題です。現在、親方の停年は65歳ですが、その後も「再雇用制度」というのを使うことで、「参与」として70歳まで相撲協会に残ることができます。
今の時代、70手前はまだまだ現役世代・・・という世相を考えれば、特段おかしな話ではないのですが、この再雇用にあたり「年寄株が必要」となっているから、難しい。。1つの年寄株を5年間持ち続ける親方がいるということは、一方で現役力士はその年寄株を取得するまでプラス5年待たなくてはいけない計算になります。しかし、単純に「5年待つ」といっても、その間に体力の衰えや怪我などで引退することになると、年寄株の空きがないので協会を去らなくてはいけなくなる・・・。逆に、弟子に年寄株の空きを譲る為、再雇用の途中で道を譲る親方もいらっしゃいます。
そのため、近年ファンの間でも「そもそも参与は、年寄名(○○親方)を名乗らなくても良いのでは?」という意見も多く、ここ最近も実力のある(しかも指導力もありそうな)力士の退職が相次いでいることから、このあたりの改革を求める声はますます増えてきそうです。
現役はもちろん、かつて力士だった親方たちにとっても「決断」が難しい時代。
いちファンとしては動向を見守るしかすべはないのですが、果たして、、、