東に古い電車がなくなると聞けば最後の別れを惜しみに乗りに行き、西に新しい電車ができたと聞けばまずはどれどれどんなものかいなと乗りに行く・・・これはもう鉄道ファンのサガ。
そうなるとこの電車も、ひと目見に行かないわけにはいきません。
7月15日、浅草~日光・鬼怒川を繋ぐ東武鉄道の新しい特急電車「東武N100系」が誕生。その名も「SPACIA X(スペーシアX)」! 窓のデザインも「X」の形になっており、某バンドのファンであれば思わず両手をクロスさせるところでしょう(かくいう【羽】も、そのひとり)。
1990年代から日光・鬼怒川方面への観光型特急として愛されてきた「スペーシア」の後継としてデビューした「SPACIA X」は、近年のクルーズトレインブームの影響もあり、まるでホテルの一室かのような豪華さを誇る先頭のコックピットラウンジ(実際に日光金谷ホテルや大使館別荘をイメージしたのだとか)を筆頭に、6号車まである各車両がそれぞれに非常にラグジュアリーな空間として統一されています。
また、日光東照宮「陽明門」に使われていた「胡粉」をイメージした白のボディは、光の当たり方によっても色合いが微妙に変化していくのだとか。
ところで、このエッジの効いた「X」の窓枠ですが、室内から見ると「六角形」に見えます。これは、沿線沿いの伝統的な木工細工「鹿沼組子」や江戸の「竹編み細工」からインスパイアされているとのこと。
いやはや、実に芸が細かい! この日は外から眺めるだけでしたが、次はぜひ室内からのんびり味わいたいと思います。