2023年、コロナ禍が明けたことも影響してか、首都圏の「新路線」情報が続々と。
その中でも特に気になっているのが、東京駅と羽田空港を18分ほどで「直結」させる新路線「羽田空港アクセス線」の存在です。今年に入り工事が始まり、2031年には開業予定とのことで、インバウンドのことを考えても鉄道駅と空港のアクセス環境改善は急務ということなのでしょう。
さて、そこで気になるのが、以前このブログでも触れたことのある「東京モノレール」の今後です。
かねてより品川駅と羽田空港の間を結ぶ京急との鉄道客のシェア争いが続き、高速バスも含めると老朽化も進む東京モノレールの立場はなかなか厳しい・・・ところに、京急以上にニーズがガチンコでぶつかり合う新路線の誕生は、いよいよ「廃止」の二文字もちらついてしまう。。。
とはいえ、東京モノレールの浜松町駅が2029年にリニューアルを控えており、さすがに新路線誕生→即廃止なんてことはないと思いますが、いつこの運行形態が変わってしまうかは油断ならないところではあります。
たしかに「便利さ」「アクセスの良さ」だけでいえば、ライバルたちにやや遅れをとるものの、何と言っても都心から羽田空港に向かうその沿線風景がもたらす「これから旅が始まるワクワク感」は、他の交通機関には出し得ない魅力であることはたしか。そう、東京モノレールにはやっぱり「ロマン」がある・・・。。
かつては時代の最先端だった「日本初のモノレール」も、創業からまもなく60年。人間で言えば還暦を迎えるレトロな鉄道の仲間入りとなった今こそ、これからは「浪漫ある鉄道」としての存在意義を問いかけてみたいと思う次第です。