朝は、挽き立ての豆からゆっくりとドリップした珈琲を一杯・・・。
などと理想を思い描いて、道具を買い揃えたのはいつの頃だったか。
休日の朝から子供のドロップキックで目覚める今やそんな余裕もなく、 毎朝使うカップだけに辛うじてその名残が。
というわけで十年来のお気に入り、ポーリッシュポタリーのカップ。
ポーリッシュポッターとは、ドイツ国境に近いポーランドの町、ボレスワヴィエツ周辺で作られる陶器の総称で、その歴史は古く、14世紀頃からスタンプ式の絵付けにより、手作りで生産されてきました。二度の大戦時に移住してきたドイツ人の手により近代化されたのち、社会主義体制が終わった1990年代に駐ドイツの米軍の家族が母国に持ち帰ったことで世界的に広がっていった、と言われています。
とは言え買った当時はそこまでの背景は知らず。 完全に「ジャケ買い」した中でも、この柄が一番のお気に入りになりました。
ほど良いサイズ感と丸みのあるフォルム、そしてハンドメイドならではの何とも言えない温もりある柄が、束の間ホッと心を落ち着かせてくれます。
出来合いのアイスコーヒーも、なんとなくちょっと美味しく感じられてみたり。