「ボッテガヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」がつけるカラー名は、パッと聞いただけではすぐには色が想像できないようなものが多く、数多ある高級メゾンの中でも、その難解さはトップレベル。でもその答えを知ると思わず納得させられる、「SONANO!」な面白さが満載です。そこで今回は「初級編」「中級編」「上級編」の順にご紹介。あなたはいくつわかりますか?
そもそも「ボッテガヴェネタ」とは?
1966年、イタリアの街ヴィチェンツァにて、ミケーレ・タッデイとレンツォ・ゼンジアーロ夫妻により設立された「BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)」。「ヴェネト州の工房」というその名が示す通り、イタリア伝統の職人技により最高級の革製品を生み出すことを創業理念に掲げ、現在も世界中で愛されるブランドの代名詞「イントレチャート」を筆頭に、数多くの繊細かつエレガントなレザーアイテムを生み出してきました。
最近では、2018年にクリエイティブ・ディレクターに就任したダニエル・リーが、象徴的なイントレチャートを筆頭に大幅なモデルチェンジを敢行し、話題を呼びました。そして2022年からはマチュー・ブレイジー氏が同職に就任、伝統あるメゾンは再び新たな時代へと突入しています。
【初級編】写真の色から、なんとなく想像がつきます。
まずは初級編。
ボッテガヴェネタにつけられるカラー名の中で、最もよく見られるのが「食べ物」由来。
例えばこの4つの色を見て、あなたはそれぞれどんな「食べ物」を想像しますか?
ヒントは、すべて「野菜」や「果物」の名前です。
正解は・・・
【A】が「TOMATO(トマト)」、【B】が「RAISIN(レーズン)」、【C】が「KIWI(キウイ)」、そして【D】は「CRANBERRY(クランベリー)」。
ネーミングとしては非常にストレートなパターンです。
たしかに言われてみれば、そうとしか見えなくなってくるほどの再現度の高さ。さすが世界を代表する高級メゾン。
では、こちらのカラーはどうでしょうか?
正解は、「PAPAYA(パパイヤ)」。
このあたりになってくると、ちょっと日常に馴染みが薄い果物ということもあり、さすがに先程の4つよりはイメージしづらいかもしれませんね。
初級編の最後はこちらのブラウン。
どちらかというと動物たちの食べ物、といったほうが良いでしょうか。
ヒントは秋になじみの深い、よく地面に落ちているのを見かける「アレ」です。
こちらのカラー名は「ACORN(どんぐり)」。
ブラウン、と付けられるよりも、こっちのほうがなんだかちょっと可愛らしい感じですね。
【中級編】英和辞典で調べて「なるほど」なレベル。
ここからは「カラー名」と一緒に出題していきます。
英語に詳しい方は「なるほど!」となるかもですが、受験の英単語などではほぼお目にかからないものばかりです。
それでは問題です。
こちらの2色はともに「花の名前」が由来。さて、何の花でしょうか?
答えは、【A】の「WISTERIA」は「藤の花」、そして【B】の「BUTTERCUP」は「金鳳花(キンポウゲ)」。
ともにどちらかと言えば日本に馴染みの深い花なので、イタリアのブランドとしてはちょっと意外なチョイスな感じがします。
続いて、この2つはどうでしょうか。
今度は【C】が果物、【D】が鳥の名前です。
こちらの正解は、【C】のMIRABELLEが「西洋すもも」、【D】のMALLARDが「マガモ(真鴨)」。一気に難易度が上がってきました・・・!
最後に、ダニエル・リーの就任後、新しいブランドカラーとしても採用された「グリーン」につけられた、こちらの「PARAKEET」は何が由来でしょうか?
ヒントは【D】と同じ、ある「鳥」の名前です。
答えは、「インコ」。
本当にそんな色をしている?と思われた方は、ぜひ画像検索で答え合わせを!
【上級編】「まさかそんなものまで?」という意外性。
さていよいよ上級編。
もちろん単語の難しさももちろんありますが、例えばこちらの「FIREWORK(花火)」。
この赤い色を見て、そのネタ元が「花火」とたどり着くのにはなかなか難易度高めです。
では、こちらのベージュはどうでしょうか。
ヒントは、特に女性にはなじみの深いあの「道具」です。
カラー名は「CIPRIA」。日本語に訳すと、メイク道具の「パフ」です。
ここまでくると、かなり高度な連想ゲームになってきます。
それではいよいよラストの問題。「パフ」よりも薄いベージュのこちらは、何がネタ元でしょうか?
答えは、「PORRIDGE(おかゆ)」。
この答えにたどり着いた方は、もはや達人レベルではないでしょうか・・・。
とは言え、ここで紹介したカラー名は、ボッテガヴェネタのほんの一部。
毎シーズン、さまざまな個性的なネーミングが登場するので、ぜひ見かけたときはすぐにスマホで検索せず、まずは「想像」を膨らませて愉しんでみてください!