一気に寒くなってきた年の瀬。
大掃除ついでにシューズボックスを整理していたら、懐かしいモデルを発見。
1991年に発売されたPUMAの名作「RS698」のアッパーと、1992年にデビューした(ダイヤルでカチカチするのでおなじみの)「PUMA DISC BLAZE」のソールを合体させたハイブリッドモデル「R698 MID」。こちらは2014年、ニューヨークで有名なスニーカーコレクター&デザイナーであるロニー・フィグが手掛けるブティック「KITH NYC」とのコラボレーションモデルとして発売されたものです。
約10年前のモデルなのですが、今では当たり前になったソックライナータイプや分厚めなダッドスニーカー味あるシルエットなど、当時のトレンドとしては「ちょっと早すぎた」ため、すっかり長い眠りについてしまっていました。
そしてこのスニーカーにつけられているモデル名は、その名も「SAKURA」。
ヒール、そしてボックスなどにオリジナルの「SAKURA(桜)」アイコンがデザインされており、彼自身の日本文化への愛情の深さも感じさせるのですが、桜というとどうしても薄紅色を連想しがちなところ、どちらかというと「Cherry(さくらんぼ)」、それもアメリカンチェリーの色合いを採用している(おそらくですが)あたりはなんともニューヨーカーらしいなとも、感じさせます。
つまさきからヒールにかけてのグラデーション、そして飛沫のグラフィックも、何か夜桜が風に吹かれて散っていく様子にも思われて、風流な趣。
季節外れに出てきた「SAKURA」、熟成されて、意外に今がちょうどいい頃合いかも。