カテゴリー

- blog


タグ

- fashion

- blog

  • インスタボタン
  • Twitterボタン

「霧」の遺伝子を継ぐもの。~相撲部屋「看板」紀行 其の4 陸奥部屋

アバター画像2023.04.02 12:00

 大相撲春場所は、混戦に次ぐ混戦の末、新関脇・霧馬山が決定戦で逆転し、劇的な初優勝を遂げました。これで一気に、次期大関候補の一番手となったわけです。5月からの夏場所に向け、期待が膨らみます!

 さて、その霧馬山を育てたのが、かつてその鍛え抜かれた筋肉美と端正な顔立ちで「角界のアラン・ドロン」として女性人気も高かった元大関・霧島。そして彼が師匠を務めるのが、「今、両国国技館から最も近い場所(徒歩1分!)」にあるとされる、今回の「陸奥部屋(みちのくべや)」になります。

 横書きの看板は、霧島が現役時代お世話になった山梨県在住の整体師、水谷逸也氏が揮毫されたものとのこと(このあたりのお話は、朝日新聞の相撲記者だった佐々木一郎さんの名著『稽古場物語』に詳しいです。その取材力にはただただ敬服・・・!)。書家が書いたと見紛う、見事な毛筆書体ですね。看板の向かって左側には小さく「元霧島」と書かれていることからも、ふたりの深い結びつきが容易に想像されます。

 建物は、旧両国予備校の校舎の一部をリノベーションしており、1998年2月に完成。前年12月に先代にあたる8代陸奥(元前頭・星岩涛)から「陸奥部屋」を継承後、すぐに移転したかたちになります。看板もおそらくその時に依頼し、書かれたのではないでしょうか。

 そして玄関先にはなぜか「郵便ポスト風の郵便受け」があり、そこには「陸奥部屋」の刻印が。「陸」の文字が看板の書体と酷似しており、おそらくこれも水谷氏が揮毫された書をトレースして刻まれたものではないかと推察されます。

 来月末にはこの場所に「新大関昇進」を伝える使者が訪れるのでしょうか。

 今から楽しみです。

相撲部屋「看板」紀行
其の4 陸奥部屋(東京・両国)
9代陸奥は現役時代に会社設立(「有限会社霧島」)もしており、すぐ近くに「ちゃんこ霧島」を経営中。相撲協会でも理事長に次ぐNo.2の重責を担う存在で、部屋には元横綱・鶴竜の鶴竜親方も在籍中。また同年代をともに大関として鎬を削った小錦(現タレント・KONISHIKI)とは今も仲良し。

アバター画像

日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

関連カテゴリ記事

カテゴリー

- blog


タグ

- fashion

- blog