鉄道と秘境。
人があまり訪れない駅を俗に「秘境駅」なんていうので、一見相性が良いふうにも見えますが、人がいなくなると真っ先にコストカットされるアクセスルートが「鉄道」。廃線になるとバス路線やBTに置き換えられ、やがてそれすらなくなり自家用車ルートのみなんてことも。
鉄道だけで秘境に行くのは、実はなかなかに限定されます。
例えば「日本三大秘境」で言えば、一番代表的な世界遺産「白川郷」は北陸新幹線も通った金沢駅からバスに乗り継いでいく必要があり、宮崎県の「椎葉村」も最寄の日向市駅から村営バスで2時間半かけてようやく村に入れます。
唯一、鉄道だけでエリア内に到達できるのが、徳島県にある「日本のマチュピチュ」とも評される「祖谷渓」。正確にはここも観光にはバス必須ではあるのですがふもとの「大歩危（おおぼけ）」駅も祖谷エリアのひとつなので、前２つよりは「鉄道でたどり着いた」感は段違いです。
ずいぶん前に「大歩危駅」からバスルートで祖谷渓を訪れたことがありますが、雰囲気としては奥多摩駅とかに近いかもですね。奥多摩に秘境要素をさらに倍増ししたのが祖谷渓・・・というのが（あくまで個人的な）感想です。
あ、ちなみにこのナチュラルな「珍駅名」も、鉄分高めなポイントです。
