【羽】ブログでたびたび触れております、ブルートレイン。
その名の通り、かつて日本全国を走っていた「ブルー（濃紺）」の寝台列車を指す愛称ですが、2015年、北海道新幹線開業と時を同じくして、最後の「北斗星」が廃止されたのを最後に、その歴史に幕を閉じています。
昭和の旅情感あふれるこのブルートレイン、早くも廃止から10年近く経とうとしている今ではすっかり追憶の彼方ですが、日本にはこの「ブルートレイン」車両を「再利用」した施設がいくつかあり、その在りし日の姿を追体験することができます。
越後中里スキー場にある休憩所、その名もずばり「ブルートレイン」。
かつて国鉄で使われていた本物の客車をそのまま移設し、スキー客の休憩スペースとして再利用しています。日本各地にはブルートレインの一部を使った施設というのは多々存在しますが、こんなにも「普通」に、こんなにも「贅沢」に、まるごと残した施設は稀なケースです。
こういう場合、この「普通」であることが一番難しい。屋外に野ざらしであるということはそれだけメンテナンスも大変。しかし、室内で大事に保管されている姿よりは、断然こっちのほうが思い出の追体験としてはリアルで「贅沢」です（しかも無料！）。
現役を引退して、腫物に触るように室内で扱われるよりも、昔のようにお客さんにたくさん乗ってもらって、当たり前のように日常の生活の中にある。
「老後」の姿としては、電車も人も、きっとこっちのほうが幸せなんじゃないかなあ。。。
ブルトレの老後に、そんなことをふと、思ったり。
