「相撲が好きです」と話していると、「では、どこか美味しいちゃんこ屋さん知りませんか?」と訊かれることがよくあります。
そんなとき、必ずお薦めしている名店がこちら、両国の少し外れにある、割烹「吉葉」。
ちゃんこが美味しい。それはもちろんなのですが、それ以上に強くお薦めしたいポイントは「吉葉」が本物の相撲部屋の建物をそっくりそのまま使っている、というところです。
相撲部屋を生かしたちゃんこ屋、と言えば以前【羽】ブログでもご紹介した「ちゃんこ千代の富士」がありますが、「吉葉」はさらに歴史が古く、実は同じく先日のブログで触れた元横綱・白鵬が師匠を務める「宮城野部屋」のかつての建物なのです。
宮城野部屋と言えば、名横綱・吉葉山が興した名門。ということで、創業者である彼からその名をとり屋号にしているのですが、引き継いでいるのは名前だけにあらず。吉葉では「本物の稽古土俵」をそのまま維持しており、国技館で使用しているものと同じ「荒木田土」、そして俵も実際に東京場所で使われている素材や形状と同じものを採用しています。
本当に土俵ぎりぎりまで座席があるので、臨場感は満点。曜日によっては元力士による「相撲甚句」の実演や津軽三味線の生演奏もあり、チェーン系のちゃんこ店ではなかなか味わえない、まさに「本物」を思う存分堪能できるスポットなのです。
建物は昭和30年代からのもので、お店としては1983年創業。隣には「新館」もあり、お寿司(江戸前にぎり)も名物。お値段的には特別な日の宴席向けですが、大相撲観戦のあとや、ハレの日にはぜひお薦めしたい名店です。
看板も、相撲部屋顔負けの「存在感」ですね。