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近くて遠い、そして遠くて近い。

アバター画像2023.07.01 12:00

 小学生の頃、親に連れられ初めて大相撲の本場所を観戦したとき。当時は花道の奥に一般のお客さんもふらりと入ることができ、引退からまだまもなく場内警備をしていた先代九重親方(元・千代の富士)に声をかけさせていただいたことがありました。

 大人になり、ひとりでふらっと両国国技館に訪れるようになったとき。午前中でまだ桟敷席にお客さんが入っていないときなど、空席の座布団に座って観戦するお客さんもちらほらいて、かくいう自分も審判をしていた貴乃花親方の真後ろの席に座ったことがありました。

 間近に接したふたりの大横綱は、身体が大きいのはもちろんですが、それ以上に普通の人とは違う存在の大きさというか、オーラのようなものを感じ、引退後とはいえやはり「横綱は神の依り代である」という畏敬の念を改めて実感したのを、今でもはっきりと覚えています。

 翻って令和五年。

 花道には警備員が常に目を光らせており、力士や親方との接触や空席の土俵周りにふらりと立ち寄ることは明確に禁じられています。その一方、館内には彼らのキャラクターグッズで溢れ、中には力士本人(の写真)をキャラクター的にパロディした公式グッズもちらほら見受けられます。

 時代の流れといえばそれまで。そうしたグッズによって新しいファンも増えることでしょう。でも、あのころ感じた畏敬の念を、これからどれほどのファンが持ちうる環境にあるのだろうかとも、ふと思ってしまいます。

 先日も力士と接触するあるイベントを通して、相撲ファンの賛否が分かれたばかり。

 力士とファンの距離感。今の時代、なかなかに「難題」です。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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