首都圏近郊にお住まいの方であれば、皆さん一度は利用されたことがあるのでは（というか電車に乗ったことがある人なら、乗ったことがない人はほぼいないのでは・・・）。
JRグループで最多の「車両数」であり、国鉄時代を含めても歴代２位の数を誇るのが、こちらの「E233系」電車です（ちなみに写真は、子鉄たちの手による「老朽化」が激しい、我が家の京浜東北線と埼京線より）。その数、約3000両とか！
2006年に中央線快速で初投入（0番台）されたのを機に、都内から首都圏を中心に一気に広がりを見せた「E233系」は、シンプルなステンレス製の車体に、それぞれの線区（番台）に沿うように帯状のカラーが描かれています。まさに「量産型」という名称が相応しいタイプなのですが、その基本コンセプトも輸送障害を防ぐことが重視されており（「故障に強い」「車内性能の向上」など）、近年流行りのデザイン重視路線とは一線を画す存在です。よく言えば分かりやすく、悪く言えば面白みはない・・・しかし鉄道ファンならともかく、毎日利用する通勤客目線でいけば、お洒落さ以前に「遅れないで時間通りにちゃんと来てほしい」というのは最優先なのは当たり前わけで（実際、JRの利用客アンケートの意見を参考につくられたのだとか）。そういった点でも、非常に日本の通勤事情を象徴するかのような車両、とも言えるかもしれません。
とはいえ、子鉄にも意外に人気が高いのは、同じデザインで色だけ違う＝戦隊ヒーローものに近い設定、というのもあるのでは？とふと、思ったり。
