北海道の旭川駅から、日本最北端の駅である稚内駅までを結ぶ、宗谷本線。
長閑な景色の中を、北へ、北へとまっすぐに進むこのローカル線に一度だけ乗ったことがあるのですが、草原の中を走る宗谷本線はあまりに雄大な自然すぎて逆に「現実感」がなく、乗っているうちになんだかそのまま物語の世界に連れていかれてしまうような、不思議な感覚を味わったことを覚えています。
そんな宗谷本線も、近年は他の地方ローカル線と同じく存続の危機に瀕しており、その駅数も年々少なくなってきている現状。最近も2021年3月に12駅が廃止となったばかりだったのですが、ついに先日、日本最北の木造駅舎であり、最北端の秘境駅としても知られる「抜海」駅を、2024年末までに廃止する方針、とのニュースが、、、、
今はまだ「利用客が少ない駅の廃止」でとどまっていますが、このまま行けば「特急のみの運行」、あるいは「廃線」という将来も否定できない状況。あの日見た、夢のような路線風景も、数十年後、いやあるいは数年後には見られなくなるかもしれません。
写真は、道北地域の活性化を目的に活動を続けている会社「memo’tock」さんが展開している宗谷本線応援グッズ「頑張れ宗谷本線」シリーズより、サボ（鉄道の車体の側面にある板のこと）マグネット。
このブログでも何度か触れていることではありますが、時代の流れとはいえ、なんとか踏ん張ってほしい。。一番良いのは自分も含めた鉄道ファンがひとりでも多く「乗る」ことなのかもしれませんが、とは言えなかなか、気軽に乗りに行くというわけにはいかない現実もあり、もどかしい限り。せめて、このブログを通してエールだけでも。。。
#頑張れ宗谷本線 ！
