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新大関誕生に沸く「若き」名門。~相撲部屋「看板」紀行 其の23 立浪部屋

アバター画像2023.07.27 09:00

 先日千秋楽を迎えた令和五年大相撲名古屋場所で見事初優勝を遂げ、新大関昇進を果たした豊昇龍(ほうしょうりゅう)関。あの元横綱・朝青龍の甥っ子としても有名ですが、彼が所属している部屋が、角界でも指折りの名門「立浪部屋(たつなみべや)」です。

 相撲の神様と謳われる伝説の横綱・双葉山をはじめ数多くの歴史に残る名力士たちが生まれた名門・・・ではありながら過去には色々な騒動もあり、優勝力士を輩出するのは今回の豊昇龍で実に55年ぶり! 次は第60代横綱・双羽黒に続く部屋4人目の横綱誕生へ、早くも期待が膨らみます。

 さてそんな立浪部屋ですが、現在の場所になったのは2021年、わずか2年前のこと。それまでは2003年に両国から移転した茨城県つくばみらい市に部屋を構えていたのですが、当然ながら国技館までは遠い・・・という事情もあってか、かつて千賀ノ浦部屋があった純和風の入り口だった建物をリフォームし、モダンな外観へと生まれ変わり、新たなスタートを切っています。

 こちらの黒×金の看板もそのタイミングで架け替えられた・・・と推察されます。そのあたりの情報は正直乏しいのですが、佐々木一郎氏の名著「稽古場物語」によると、つくばみらい市への部屋移転から架けられていた古い看板を2016年に静岡県三島市の後援者からの寄贈で輪島塗のものに架け替えられたとあります。しかし当時のブログなどを見る限りは、現在のものとは違い木製の看板に黒塗り(おそらくこの部分が輪島塗か?)であり、さらに現地への移転直前につくばみらい市の建物に現在の看板が架けられた写真が残っている――以上2点から、2021年の移転準備期間頃に新装されたものではないかと思われます。新旧ともに、書体は昔ながらの「相撲字」で表現されており、黒×金という個性的なカラーコンビとのコントラストはなかなかに個性的。ゴージャスな印象のあるゴールドですがいやらしさはなく、伝統と革新がバランス良く調和しているのではないでしょうか。

 ちなみに部屋の横にある自動販売機にも「立浪部屋」も看板文字がありますが、こちらは旧「千賀ノ浦部屋」時代にも同じデザインのものがあったので、部屋のリフォームと同じタイミングで書き換えられたと思われます。

 新大関の誕生、そしてそれに続けと個性的な力士が切磋琢磨を続ける環境は、すでに地元の方々にも愛される存在となっているとのことで、これからさらなる新たな歴史の舞台になるであろう名門部屋の今後に注目です。

相撲部屋「看板」紀行
其の23 立浪部屋(東京・浅草)

かつて角界の松平健とも謳われた7代立浪(元小結・旭豊)が先代から継承。現在の建物は2021年までは先代千賀ノ浦親方が部屋と住居を構えていた場所だった(その前は高砂部屋や錦戸部屋があった)が協会退職を機に立浪部屋に土地を譲渡。相撲部屋の建つ土地としてもなかなかな「名門」と言える。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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