2022年9月に「暫定開業」というかたちでスタートした、西九州新幹線。
現在は武雄温泉駅（佐賀県）と長崎駅を結ぶ5駅の区間、約70km弱という短い距離を運行していますが、これは現在の新幹線で「最短距離」となっています。将来的には武雄温泉駅の先、新鳥栖駅まで繋がり、さらに九州新幹線を通して博多駅まで繋がる計画ですが、現時点ではなかなか難航しているようです。
さて、そんな「日本一短い新幹線」を走っている車両が、こちらのN700S系「かもめ」。
なにぶん実物は未見・未乗車のため、写真は手持ちのプラレールで失礼いたします（苦笑）。本物は鉄道デザインにおいては今やカリスマ的な存在と言える水戸岡鋭治氏による作品ですが、何といっても目を惹くのはこの「毛筆ロゴ」！
ある意味インパクトのあるこちらのロゴですが、書いたのはJR九州の社長を務める青柳俊彦氏とのこと。なかなかに達筆なのですが、まさか新幹線のロゴを社長が書くとは、ある意味予想外！？
かと思っていたのですが、ここでデジャヴが。「こんなこと、前もなかったっけ・・・？」と鉄の記憶をたどると、2004年から2011年にかけて九州新幹線鹿児島ルートの「800系つばめ」でも同じように毛筆書体のロゴが使われていました。しかも仕掛け人は同じ水戸岡氏、そして揮毫したのはこれまた今回と同じく当時のJR九州の社長だった石原進氏によるものでした。2011年3月、先日のブログでも触れた九州新幹線の開業とともにそのロゴは消滅していたのですが、約10年の時を経て復活したことになります。
奇抜なアイデアにも思えますが、確かに鉄道ファンでなくても「ひと目見たら忘れないインパクト」という意味では、大成功事例？ これなら「新幹線はみんな似てるから、うっかり乗り間違えちゃったよ・・・」なんて事案も減るかもですね。
