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父から息子へ、祖父から孫へ。~令和四股名考6 琴ノ若傑太

アバター画像2023.08.04 12:00

 親子、あるいは祖父と孫など、家族で四股名を受け継ぐパターンというのも、相撲界にはよく見られます。一般的に最も有名なのが、叔父の初代若乃花(元横綱)から甥の三代目若乃花(元横綱)、父の貴ノ花(元大関)から息子の貴乃花(元横綱)という、若貴兄弟の例。ちなみに父・貴ノ花は一時的に貴乃花を名乗っていた時期もありました。

 多くが先代と同じ地位、あるいはそれを伺えるところまで出世したタイミングで名乗ることが多く、それまではかつての若花田や貴花田のように「やがては大きな四股名を継ぐ」ことを期待された四股名を名乗るケースも。そして令和の相撲界においても、そんな若貴兄弟のときの大河ドラマ的展開が期待される力士が、今回ご紹介する琴ノ若(ことのわか)関。

 父は昭和末期から平成初期にかけ甘いマスクと恵まれた体躯で土俵を沸かせた、元関脇・琴ノ若(琴の若、琴乃若の時代もあり)。そして祖父は昭和の時代に活躍した元横綱・琴櫻という、華麗なる一族の「三代目」です。ちびっこ相撲の頃から注目されていた存在で、入門時は本名(苗字)に部屋伝統の文字「琴」を組み合わせた「琴鎌谷」でデビュー。2019年の関取昇進を機に、父の四股名を受け継ぎ、「二代目琴ノ若」を襲名します。その際、下の名前も祖父(傑將)から一字貰い「傑太(まさひろ)」と改名しました。

 そして父であり師匠でもある佐渡ヶ嶽親方は、「やがては祖父の名を」と公言していることから、おそらく大関や横綱昇進時には、「二代目琴櫻」の襲名が確実視されています。

 時代を超えて、四股名が連綿と受け継がれていく物語性もまた、大相撲の大きな魅力のひとつ。ファンとしては琴ノ若という四股名も定着してきたので複雑な思いもほんの少しありつつ、その一方で一日も早い継承もまた、期待されるところです。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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