♪まあるい緑の山手線(やまのてせん) まんなかとおるは中央線(ちゅうおうせん)・・・
ヨドバシカメラのCMソングにあるように、東京の中心をぐるりと一周(厳密に言うと「一周」ではないのですが、一旦それは置いておいて。)する「山手線」といえば「緑色」のイメージです。
しかし1883年開業の山手線が現在の緑色、正確には「うぐいす色」になったのは1964年に導入された「103系」から。長い歴史からすると、意外と最近のことです(その前には「73系」の黒や「101系」でカナリヤ色などがありました)。国鉄(当時)のカラー区分としては「黄緑6号」と呼ぶそうですが、なぜこの色になったのか?については明確な理由は分かっていない、とのこと。ただ一説には、この山手線の「うぐいす色」導入から他の路線でもカラーリングを施すケースが増え、今では当たり前になっている「路線ごとに(電車に)カラーを設定する」ことが定着するきっかけになった、とも言われています。
現在の山手線を走る最新の「E235系」も、もちろんこの「うぐいす色(黄緑6号)」がカラーリングされています。導入からは50年以上経ち、すっかり日本人のDNAに定着した「みどりの山手線」は、やがて代替わりするであろう次世代の新型車両にも、きっと受け継がれていくことでしょう。