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レトロでモダンな佇まい。 ~相撲部屋「看板」紀行 其の27 武隈部屋

アバター画像2023.08.18 12:00

 元大関・豪栄道(ごうえいどう)が2022年に14代武隈として独立したばかりの「新興」部屋、武隈部屋(たけくまべや)。

 豪栄道と言えば現役時代は「漢・両国」との異名を持つ境川親方(※彼についてはいずれ「境川部屋」を訪れた際に熱く語りたい・・・)の薫陶を受けた愛弟子であり、大関昇進の際には「これからも大和魂を貫いて参ります」と口上を述べるなど、突き押し主体の相撲ぶりからもまさに「日本男児!」という表現が相応しい力士。

 そんな彼がつくった相撲部屋だけに、さぞかし「純和風」な佇まいになっているのでは・・・と現地を訪れてみると。。。

 ??? これはまた、独特のフォント・・・! 想像していたものとは(だいぶ)違いましたが、ひと目見たら忘れなさそうな個性的な書体。調べてみましたが現時点で残念ながら揮毫者はじめ詳細な情報は見当たらず。ちなみに故郷である大阪府寝屋川市にある大阪部屋宿舎にも、同じフォントの看板が掲げられていました。

 そしてビルの名前も「武隈ビル」。このビルはなんと「築52年(1971年~)!」のヴィンテージ物件で、かつては「プレーンポートビル」という名称でしたが、どうやら武隈部屋の入居タイミングで改名されているようです。ビルの外壁を覆うブルーのタイルがなかなかに昭和レトロな佇まい。看板といい入居している物件といい「大和魂」の豪栄道からすると意外なイメージでしたが、これはこれでなかなか味わい深く、興味をそそられます!

 ビルの案内板を見る限りでは、地下1階が稽古場、2階に宿舎、そして4階が師匠の自宅、という構成のようです。他の入居者もいるようで、1階にあたる部分には「武隈親方直伝」と謳ったちゃんこ鍋をメニューに掲げる居酒屋も入居しています。改めてビルを俯瞰で見ると、最初は奇抜に思えた文字もこのビルの雰囲気と上手に調和していて、絶妙なマッチングになっているのではないでしょうか。

 この地に部屋ができてわずか1年半ほどで、すでに新入幕力士が誕生(先の大相撲名古屋場所で10勝を挙げ、敢闘賞を受賞した豪ノ山関)するなど、順風満帆な武隈部屋。

 近隣の駅前商店街には部屋を応援する幟が立ち、早くも地域から愛される存在になっているようす。「横綱を育てたい」と語る若き師匠がこの部屋でこれからどんな力士を育てていくのか、愉しみです。

相撲部屋「看板」紀行
其の27 武隈部屋(東京・雪が谷大塚)

大関豪栄道が2020年に引退後、所属していた境川部屋から3人の弟子を連れて分家独立。その1人が先場所大活躍した豪ノ山(当時は西川)だった。ちなみに「武隈部屋」は過去何度か閉鎖と再興を繰り返しており、その創設はなんと江戸時代にまで遡る。今回は2004年に閉鎖した12代武隈時代以来の再興となった。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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