2016年に始まった、東急池上線の「木になるリニューアル」プロジェクト。駅に「木材」を取り入れることで、沿線の温かい雰囲気を表現しようということから始まったもので、この数年で沿線の駅が相次いでウッディな佇まいへと変貌を遂げています。
そしてその先陣を切ったのが、こちらの「戸越銀座」駅。
もともと戸越銀座駅の駅舎は創業が1927年、まもなく築100年に迫ろうかという歴史ある駅舎。同プロジェクトを機にその内外装リニューアルが行われ新たな木造駅舎へと生まれ変わり、ホーム屋根やトイレの出入口などには東京・多摩地区に生育する木材(杉材)である「多摩産材」がふんだんに取り入れられています。
そして池上線と言えば昔から「木のベンチ」が有名で、もちろんこの戸越銀座駅にも設置されています。実はこのベンチの座面裏には、地域の子供たちが書いた絵やメッセージが隠れているとのこと。リニューアルを手がけた東急鉄道事業部(当時)の横山太郎さんによると「また数十年後にリニューアルしたとき、彼らや彼らの子供、孫たちが目にしてくれたら」という想いも込められているのだそうです。まさにタイムカプセル!
これまでに「木になるリニューアル」が施された池上線の駅は、こちらの戸越銀座駅にはじまり、旗の台駅、長原駅、池上駅の4駅。
今後もさらに広がっていくであろう「木になる」駅舎、次はどんなリニューアルが行われるのか、ワクワクが止まりません。