東京駅・・・と言えば有名なのがあの赤煉瓦造りの駅舎。
すっかりシンボリックな存在として定着しましたが、現在のかたちに「復原(戦後応急的に修理されていた部分を原型に戻す、ということでこの字になっているそうです)」されたのは、2012年のこと。あれから10年ほどしか経っていないですが、まるで昔からずっとあの形だったように錯覚してしまうほど、歴史の重みを感じさせる荘厳な雰囲気は見事というほかありません。
さて、つい「外観」ばかりクローズアップされがちなのですが、「内観」もなかなかに見どころ抜群。個人的に、訪れるたびにいつも見上げて嘆息してしまうのが、ドームの天井部分。
赤煉瓦駅舎の復原とともにあらわれた天井の意匠には、創建時に存在した「鷲」のレリーフや、十二支のうち八支の彫刻などが実に繊細に散りばめられています。そこに合わせた1、2階部分のデザインもクラシカルで、トータルで非常に調和がとれたクラシカルなデザインに仕上がっています。
再開発とリニューアルが進み、次々と魅力あふれる新しい施設が誕生する東京駅ですが、その中でもこの「玄関口」の重厚さはそのいずれも圧倒する抜群の存在感だと思います。
まもなく夏休みシーズンに入り、旅行などで東京駅を訪れる機会がある際、ちょっと時間が空いたらぜひ訪れてみていただきたいお薦めビュースポットのひとつです。