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かがやき彩る、四原色。

アバター画像2023.08.10 10:00

 2015年の北陸新幹線開業を機にデビューした新幹線「E7系」。東京ー金沢間の「かがやき」をはじめ、「はくたか」「つるぎ」「あさま」「とき」などにも続々投入されており、今や「のぞみ」などの「N700S系」と並んで、東日本では2トップの運行数を誇る新幹線車両となりました。

 「和の未来」をテーマにデザインされたボディのカラーリングは「白×青×金」・・・のようにも見えますが、実際にはこの帯色は「銅色」。北陸と言えば輪島塗の漆器を連想させることもあり、最初自分は勝手に金色だと思い込んでいたのですが、目の前にしてよく見れば、確かに少し鈍色なカッパーの色合いです。伝統工芸品の「象嵌細工」からインスパイアされたとのことで、むしろそれが、和のテイストをより強調するのに一役買っていると言えるかもしれません。ちなみに白は石川県南部地方の「九谷焼」から、また青は北陸地方の青い「空」をイメージしているのだとか。

 そしてこの「E7系」の見どころのひとつが、グランクラスのデッキの飾り柱にデザインされた赤い「蒔絵」です。グランクラスとはざっくり言えば「新幹線のファーストクラス」。乗客以外はホームから中の様子を伺うことしかできませんが、新幹線の発車前にはドアが開いており、この部分については克明に「鑑賞」することができます。こちらも隠れた、小さなビュースポット。車両前方と後方の飾り柱でデザインが異なりますが、これはデザインを担当した川崎重工の開発チームが、金沢にある前田家別邸「成巽閣」で見た広間「鮎の廊下」からイメージを膨らませたもので、よく見ると桜や鮎、紅葉、雷鳥などが描かれ、四季の違いも表現しているとのことです。

 乗車して愉しいのはもちろん、駅のホームから眺めるだけでもその美しさ、和の「美」を堪能できる「E7系」の四原色。これからのお盆時期の旅路など、見かけた際にはぜひ「鑑賞」してみてください。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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