日本に新幹線が初めて登場した昭和の時代には「夢の超特急」と呼ばれていましたが、令和の世を駆ける「E5系/H5系」の「はやぶさ」がデビューした際のコンセプトはまさに「21世紀の夢の超特急」。2011年、初めて駅のホームで見たその姿は、まさに鉄道の「未来」を感じさせるインパクトに相応しいものでした。
デビューから10年を過ぎ、今ではすっかり子鉄人気もトップクラスとなったグリーンのボディ。こちらの色は正式名称を「常盤グリーン」と呼ぶそうで、松や杉など「常に」緑色を保つ木のことを「常盤木」と呼ぶことから呼ばれるようになった「常盤色」がベースになっています。ちなみに帯の色は、JR東日本管轄の「E5系」とJR北海道管轄の「H5系」で微妙に変化しており、前者は「はやてピンク」、後者はラベンダーの花などをイメージした「彩香パープル」がそれぞれ採用されているのだとか。うーん、このあたりは実に芸が細かい!!
そして「E5系」のロゴマークはそのものずばり、鳥の「はやぶさ」をモチーフにつくられたものです。このロゴマークも帯の色と同じく「H5系」では若干デザインが異なり、同じ「はやぶさ(シロハヤブサ)」が元になっているのですがよく見ると北海道の形っぽくもアレンジされています。新幹線のホームで見かけた際など、色が酷似しているE5系とH5系を見分けるポイントとしては一番分かりやすいのではないでしょうか。
登場から時を経てもなお、色褪せることのない「はやぶさ」のワクワクするような未来感。
来年からは新しい「E8系」との連結も予定されており、さらに2030年代には札幌までの延伸も企画されています。まだまだこれからも「未来」を走り続けていきそうです。