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江戸時代から続く、由緒正しき。~令和四股名考10 錦木徹也

アバター画像2023.10.02 12:00

 言うまでもなく、大相撲には何百年という歴史の積み重ねがありますので、当然「四股名」も古くから受け継がれている「伝統の四股名」というものがあります。

 例えば「小錦(こにしき)」。今ではあのハワイ出身の元大関・小錦関(現在はタレントのKONISHIKIさん)のイメージがすっかり定着していますが、実は彼は「六代目」。初代は明治期に活躍した第17代横綱・小錦八十吉(ニックネームは「狂える白象」!なんというネーミング苦笑)で、それ以来高砂部屋で伝承されてきた由緒正しき名。六代目が引退後、タレント活動をするにあたって知名度がある「小錦」ではなく「KONISHIKI」に改名したのも、そんな経緯があってのことと言われています。

 さて、令和の時代にも「小錦」のように、伝統ある四股名を受け継ぐ力士は何人も存在しています。その中でも現役筆頭格といえるのが、伊勢ノ海部屋の「錦木(にしきぎ)」関。

 「錦木」は伊勢ノ海部屋に代々伝わる名で、当代で実に「七代目」。初代はなんと江戸時代に活躍した大関で、それ以降下の名前はそれぞれ変わりつつも、錦木の名を名乗った力士は過去に7人いる(8人という説もあり)、とされています。

 この伊勢ノ海部屋は由緒ある四股名をたくさん保有しており、他にも現役引退したばかりの人気力士「勢(いきおい)」や、現在の甲山親方も現役時代名乗っていた「大碇(おおいかり)」(この四股名については息子の「若碇」が出世したら継ぐのではとも言われています)、さらにあまりに偉大な四股名のため現在は止め名状態になっている「谷風(たにかぜ)」「柏戸(かしわど)」など・・・大相撲の伝統を感じさせるロマンが、そこには満ちあふれています。

 さて、当代錦木はどこまでその名を「大きく」することができるのか。

 大相撲秋場所では念願の新三役に昇進したばかり。これからにもますます期待が高まります。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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