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大空と土俵の中で。~令和四股名考12 北青鵬 治

アバター画像2023.10.05 12:00

 大相撲の世界にはおおよそ十年にひとりのペースで「規格外」のスケールを持つ力士というのが登場します。2010年代なら、例えば元関脇・逸ノ城関。今年突然の引退劇でも世間をアッと言わせましたが、彼がデビューしたときの「怪物級」ななんとも言えないスケールのデカさは、「規格外」と呼ぶに相応しいものだったと思います。

 翻って、今。2020年代の土俵で「規格外」と言えば、この力士「北青鵬(ほくせいほう)」関でしょう。

 彼が「規格外」と呼ばれる理由はちょっと変わっていて、ずばり「何もしない」こと(苦笑)。普通であれば、四つに組むなどして相手の廻しを取ればその中にさまざまな攻防やかけひきが生まれるものなのですが、客席で見ている限りでは、まるで相手の力士の寄りかかって棒立ちになっている(ように見える)こともしばしばで、長く相撲を見てきた古参のファンでも「こんな力士、見たことない」と嘆息するほど、何とも不思議な取り口の力士なのです。

 また長身を生かして廻しを相手の「肩越し」に掴むあたりは、同じく平成期の「規格外」力士であった元大関・貴ノ浪関を彷彿とさせますね。

 さて彼はその四股名もスケールが大きく、「北」は出身地である「北海道」から、「青」は彼のルーツであるモンゴルの広い「空の青」から、そして「鵬」は師匠である大横綱・白鵬の四股名かから一字と、まさにイメージにピッタリの四股名。事実、彼自身が「相撲の概念をぶっこわす」と発言するなど、なかなか今どき珍しい気骨のある力士とも言えます。

 さる大相撲秋場所においても千秋楽まで優勝戦線に残るなど、規格外なだけでない確かな実力も発揮している若手の注目株。相撲をあまり見たことのない人でもひと目見れば彼の相撲の「規格外」ぶりにきっと瞠目することでしょう。次の九州場所でぜひ、チェックしてみてください!

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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