駅弁のナンバー１はなにか。その答えは人それぞれで、きっと永遠に正解の出ない無限ループ。
というわけで自分の中でも「お薦めの駅弁は？」と訊かれるたび煩悶するわけですが、このブログテーマにも沿った「ちょっとリュクスな駅弁」という観点で考えると、やはりこちらを挙げたくなるわけです。
おなじみ、崎陽軒さんの「シウマイ弁当」。
誕生は1954年、すでに横浜の名物として知名度があったシウマイをカマボコや福神漬けとセットで販売したのが最初で、現在はシウマイ5個と俵型のご飯をメインに、マグロのつけ焼き、鶏のからあげ、卵焼きとカマボコ、切り昆布と千切り生姜、タケノコ煮、そしてデザートに杏の甘煮、というラインナップとなっていますが、このバランスが完璧。どのおかずが欠けても成り立たない（物足りない）、そしてどれもハズレのない旨さ。味付けも、普通に食べてもビールのおつまみにしても抜群に合う！ そのおいしさの秘密についての解説は崎陽軒さんが発表しているパネル（写真）に譲りますが、幕の内弁当としてのひとつの完成形、究極のかたちといって過言ではないと思います！（事実、日本で最も数多く販売されている駅弁でもあるとか）
しかしこの「シウマイ弁当」、白状しますと実際に好きになったのは随分オジサンになってからで、若いときは「海鮮系」あるいは「肉系」のガッツリ映える系を買い求めることが多く、「シウマイがおかずって・・（なんか地味だな）」と思っていました。その良さに気づくこともなく！
今では完全に若気の至り。この完璧で究極の存在に気づくのが遅れたことをちょっとだけ後悔しつつも、その時間を取り戻すように年々購入頻度は高まる一方です（笑）。
今日もひと折り。いただきます。
