きょう10月14日は「鉄道の日」。
1872年のこの日、新橋駅と横浜駅の間を日本で最初の鉄道が開通、それを記念して1994年に正式に「鉄道の日」として制定されました。
ということは新橋駅は日本で初めての「駅」のひとつ、となるわけですが、横浜駅と同様、残念ながらさすがに当時の建物は現存しておらず、今の新橋駅から汐留方面に5分ほど歩いたところにあるかつての「初代新橋駅」跡地に、2003年に復元されたレプリカの建物「旧新橋停車場跡」が建てられています。
レプリカ・・・とはいえ、外観自体はかなりかつての姿に近いかたちで再現されており、周りの高層ビルとのコントラストもそれはそれでなかなかにオツ。煉瓦壁の石材は現代では入手困難なため代替品となっているようですが、逆にそれでここまで高い再現率を実現した凄腕に感服させられます。ちなみに建物の中は「鉄道歴史展示室」として博物館的な運用をされており、発掘された当時の遺構の一部も見ることができます。
そして建物の外には、かつてのプラットホームの一部も再現されています。
ちなみにこの旧新橋駅跡地、現在の場所に「新橋駅」が移転した後はしばらく貨物駅として使われるようになり一旦は土中に埋め立てられます。その後長い年月が経ち、いざその貨物駅が廃止されることになった際、再開発を進める中で駅舎の基礎が発見されたことで、再び「ここが初代新橋駅だったのだ！」と日の目を見ることに。日本の鉄道史における発祥の地がそんな経緯で再発見されたとは、なんだか意外な感じもしますね。晴れて「再建」された「日本初の駅舎」、当時の面影を伝えるという役目を立派に果たしながら、151年目の今も都会のど真ん中に堂々屹立しています。
