一度見たら忘れられない個性的すぎる「顔」。
そんな表現がぴったりな、南海電鉄の人気特急列車「ラピート」。
1994年に誕生した、難波駅と関西国際駅を結ぶ、いわゆる空港アクセス特急のひとつなのですが、何と言ってもこの奇抜すぎるビジュアルは「深海潜水艇」という異名をもち、あるいはあの人気アニメ「鉄人28号」になぞらえられることもしばしば。
車両全体のコンセプトは「ダンディ&エレガンス」とのことで、設計されたのはプロダクトデザイナー・建築家の若林広幸氏。先頭形状、いわゆるエクステリア部分は「レトロフューチャー」というテーマもあったそうで、流線形と鋭角なデザインが見事に融合したこれぞ唯一無二のデザインです。
空港へのアクセス線ということで、飛行機のデザイン性も採り入れられているのだとか。たしかに。
平成時代を生きた子鉄たちをワクワクさせたそんな近未来特急も早や来年で30周年。いつまでも色褪せない、レトロフューチャーな車両は令和の子鉄たちにももちろん大人気です。