昨晩の都内一部では、急な雷とともになんと「雹」が降り、場所によっては地面にまるでうっすら雪が積もったかのような景色も見られたとか(あくまで一時的なもののようですが・・・)。
そんなニュースを聞いて、ふいに思い出した1枚の絵葉書(正確にはフォト入りポストカード?)。
西若松駅と会津高原尾瀬口駅とを結ぶ「会津線」。東北らしい雪景色を走るこの赤い電車に、いつか乗りたいなーと思いを馳せてみたり。乗り鉄として、都心から離れてわざわざローカル線に乗る理由としては、やはり「都内ではなかなか見られない風景」を体験しに行くのが醍醐味なわけで。思うに、そのトップクラスはこの「白銀の世界を走る電車に乗る」ことなのではないかと。
しかし。ここ数十年ですっかり都内郊外と地方都市の風景はその境界線をなくしつつあります。良く言えば綺麗になったし、また一方でその土地ならではの味わいや郷愁、琴線を震わせる色が薄くなった、とも言えます。是非はともかく、そのなんとも言えぬ喪失感を埋めてくれるのが、この雪景色なのかもと思ったりします。
どんなに街並みが変わっても、鉄道というものが世に続く限り、この景色だけはずっと今と同じ姿でいるのではないでしょうか。たぶん、きっと。