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柔らかな筆致、まさに僥倖。~相撲部屋「看板」紀行 其の29 芝田山部屋

アバター画像2023.10.27 12:00

 スイーツ親方、としてもバラエティ番組で人気の芝田山親方(元横綱・大乃国)が師匠を務める、「芝田山部屋(しばたやまべや)」。京王井の頭線の高井戸駅から徒歩2分の好立地、大通りから少し脇に入った昔懐かしい街並みが残る中にあり、訪れたときはここに相撲部屋があるとはすぐにわからず、普通に目の前を通り過ぎてしまったほど。

 さて、その看板。部屋創設時から20年以上にわたり掲げられているものですが、当ブログでたびたび参考資料にさせていただいている佐々木一郎氏の名著『稽古場物語』によれば、揮毫されたのは日本画家の故・片岡球子氏とのことで、看板の下の方には確かに「球子」と記されています。現役時代の化粧廻しを手掛けていただいた縁から依頼することになったようで、確かに他の部屋で良く見られる「書家」の方による文字とはまた味わいが違う気が。柔らかなその字体は、現役時代の巨漢・大乃国を知る人からすれば「おお、イメージにぴったりじゃないか」と膝を打つこと間違いないでしょう。

 ややごつごつとした下地部分から、文字を立体的に彫り出して金色に塗装しているようですが、その金色もぎらぎらとしたゴールドではなくやや控えめな鈍色具合も、なかなかに味わい深く、日本らしい奥ゆかしさを感じさせます。

 これはなかなか、リュクスな看板を発見したかもしれません。僥倖。

相撲部屋「看板」紀行
其の29 芝田山部屋(東京・高井戸)

現役引退から8年後の1999年6月、12代芝田山として放駒部屋から独立。現在は協会で「広報部長」を長く勤めており、令和における協会の「顔」的存在。ちなみに部屋のある建物の両隣には郵便局、そして八百屋さん。スイーツ好きで知られる親方はお菓子作りも得意なので、仕入れ先にはもってこい?

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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