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トリプル親子鷹が見据える先は。~相撲部屋「看板」紀行 其の32 玉ノ井部屋

アバター画像2023.11.05 12:00

 相撲の世界において「親子鷹」と言えば、やはり大関・貴ノ花と二人の息子(若乃花・貴乃花)の関係がもっとも有名ですが、同じ平成の時代、もうひとつの「親子鷹」物語がありました。それが今回紹介する、「玉ノ井部屋(たまのいべや)」。現師匠は元大関・栃東の14代玉ノ井。そして部屋の創設者は実の父、元関脇・栃東の13代玉ノ井。親子二代にわたり四股名も年寄名跡も相撲部屋もトリプルでまっすぐに継承された、(大相撲のパブリックイメージからはちょっと意外かもしれませんが)稀有なパターンとなっています。

 部屋の看板の揮毫者は、世界的に有名な書家であり、アルファアート・カリグラファー(書芸家)の名をもつ、渾彩秀(こんさいしゅう)氏。躍動感にあふれる筆致は書というよりは確かにアートであり、ひとつの芸術作品を見るかのようです。ちなみに「玉」の字は、稽古を見守る師匠の姿を模しているのだとか(佐々木一郎氏著「稽古場物語」より)。確かに!

 父である先代玉ノ井は今も部屋の「師範代」として、息子とともに弟子たちの稽古を熱心に見守っており、相撲界屈指の「親子鷹」は健在です。見据える先はきっと、父子で成し得なかった夢の横綱を育てることでしょう。

相撲部屋「看板」紀行
其の32 玉ノ井部屋(東京・西新井)

2004年、先代である13代玉ノ井が師匠の時代に現在の場所に移転。その後、2009年の停年退職を機に息子である当時の栃東親方に継承した。ちなみに14代玉ノ井は優勝3回を誇る名大関であり、若貴に次ぐ日本人横綱を期待されたが脳梗塞を発症し無念の現役引退。若くしての引退を思いとどまるよう説得した女将さん(母)に、「もっと長生きさせてほしい」と語ったのは有名な話。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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