京浜東北線に「JR東日本209系電車」が投入されて、今年で30周年。
民営化ののちもしばらく旧来の国鉄時代の車両を使用していた京浜東北線に、満を持して登場したJR製の新車両。その開発時には「重量半分」「価格半分」というスローガンとともに「寿命半分」というなんだか物騒な目標が掲げられていました。すわ、使い捨て宣言・・・かと誤解しそうになりますが、これは減価償却期間の13年間の大規模補修を避けることで、早期廃車したときのリスクを避ける・・・というややこしい事情によるもの。もちろん、今も現役バリバリです。そして京浜東北線以外にも数多くのJR路線で活躍中。
さてこの京浜東北線を象徴するスカイブルー。これは国鉄車両時代から続く「青22号」と呼ばれる色が今も継承されているものです。初登場は1965年、先程も触れた京浜東北線で運用されてきた国鉄車両「103系」であり、国鉄からJRへと時代が変わっても、変わることなく受け継がれています。そして実は継承先はもうひとつ。現在「JR貨物」のコーポレートカラーにもこの「青22号」が使われています。いわゆるコンテナ車両でよく使われる色(俗に言う「コンテナブルー」)だったことも採用理由のひとつだったとか。
国鉄からJRへと継承されてきた色のハナシ。
普段何気なく見ているいつもの通勤車両の色にもちゃんと「歴史」があるのだと思うと、なんだか感慨深いものがありますね。