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「マンガみたい」な、おすもうさん。

アバター画像2023.11.10 12:00

 学生相撲出身者が増えたこともあり、有望力士が入門前から既にメディアに取り上げられることも昔に比べて増えてきました。よく考えれば、あの若貴兄弟も子供の頃からカメラに追いかけられていたので、そういう意味では最近始まった傾向ではないのかもしれませんが、数十年大相撲を観てきた中でも入門前から「相撲そのもの」が注目されていた力士、というのは彼ぐらいではないのかと。

 あさって日曜から始まる大相撲九州場所では、西前頭筆頭にまで番付をあげた「宇良(うら)」関。

 おそらく彼の名が一般に広く知られるきっかけになったのが、本人がまだ関西学院大学の学生だったころ、2014年6月25日に放送された、当時深夜バラエティ番組としてはまさに覇権番組のひとつとなっていた「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されたコーナー「新・3大○○調査会 宇良和輝のマンガみたいな取組」。自分も当時偶然番組を観ていて、その驚異的な身体能力から繰り出される技の数々に度肝を抜かれました。大相撲の世界でもめったに見ることのない「伝え反り」や「居反り」といった難易度の高い技を、飄々と繰り出すそのあざやかな手さばきぶり・・・しかも学生とは言えある程度プロ入りも視野に入るほど身体が仕上がった強豪相手に、当時171cmの小さい身体でやってのけるのですから、もうタイトルに違わずこんなの「マンガの世界」です。

 「大相撲の世界に飛び込んだら、どこまでこの相撲が通用するのか見てみたい・・・!」そう多くの相撲ファンは思ったことでしょう。しかし放送当時、宇良関の進路は小学校の教師、とも言われており、番組内でプレゼンした式秀親方もスカウトしていたそうですがプロ入りには五分五分の状況。「さすがにこの身体でプロは厳しいか・・・」と自分も思っていましたが事態は急転、放送の翌年2015年に宇良関はプロ入りを決断します。大型力士ひしめく木瀬部屋に入門、そこから宇良関の大相撲界での波乱万丈な物語、それこそ取組に負けず劣らずな「マンガ」みたいな展開が続出するのですが、それはまた別の機会に(詳しくはぜひググってみてください)。

 放送からもうすぐ10年。今も身長は175cmと幕内では小兵の部類に入りますが、体重は放送当時の85Kgから146Kgと立派に「大型化」を果たし(それでも今の幕内では平均より下ですが)、来たる九州場所で勝ち越せばついに念願の新三役の座が見えてくるところまで来ています。

 現在31歳。宇良関の「マンガみたいな」相撲人生には、これからもどんなオドロキの展開が待っているのか。まだまだ愉しみは尽きません。

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日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

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