東京、埼玉、千葉、そして茨城と、実に４都県にまたがり展開されている鉄道路線「つくばエクスプレス」。
すっかりこの名称が定着していますが、実は正式名称は「常磐新線」。「つくばエクスプレス」という名称は開業時に一般公募で命名されたもので、そっちが定着・・・というか常磐新線という名前自体が2005年の開業からほとんど表に出てきていないので、もはや主従は逆転しています。さらに他の鉄道各線に比べると珍しいことに、駅や沿線には会社名もほとんど表示されません。「首都圏新都市鉄道」という会社が運営していますが、常磐新線の名前同様、一般にはほぼ馴染みはないのではないでしょうか。ちなみに現在、は東京の秋葉原駅と茨城のつくば駅の間を運行していますが、延伸の噂もちらほら。東京方面ではやはり「東京」駅への直結が、一方の茨城方面へは茨城空港や水戸市への路線延伸が主に茨城県民からは切望されていますが、実現の目処は今のところたっていないようです。
車両としては現在、創業当時から運行されている「TX-1000系」と「TX-2000系」（ビジュアル的な見分け方としては、正面に赤いラインが入っているのがTX-2000系）、そして2020年に新規投入された「TX-3000系」の3種類が運行しています。中でも一番新しい「TX-3000系」は先代の配色を継承しつつも、赤と黒のコントラストカラーがより強調されたデザインとなっており、近年は子鉄人気も高い車両のひとつに。実際デビューの年にはグッドデザイン賞も受賞、審査員からも「通勤電車の最上位車種」と高い評価を得ています。
一方で個人的には、昔ながらのメカニカルな「TX-1000系」のシブさも結構好きだったりします。
３つの車両は交互に行き交うように運行されているので、ご乗車の際はぜひその違いも見比べてみてはいかがでしょうか。
