20世紀最後の年、2000年2月に西武新宿線にデビューした新型車両「西武20000系電車」。
シンプル&クリーンを標榜する通り、スタイリッシュなフォルムと洗練された都会的なカラーリングは、新時代の幕開けを予感させるに相応しいデザインでした。
そして前面窓の下部、側面のラインカラーに採用されている色がその名も「ライオンズブルー」。そう、これは先代の「6000系」からも引き継がれている、西武鉄道が保有するプロ野球球団「西武ライオンズ」のカラーなのです。その起源をさかのぼれば1978年、新球団「西武ライオンズ」がスタートした際に定められたチームカラーは白地に青・赤・緑の三原色。赤(ライオンズレッド)は情熱を、緑(ライオンズグリーン)は大地を、そして青(ライオンズブルー)は空の色をイメージしていると言われています。かつては黄色い電車が主流だった西武新宿線は、90年代後半からこのライオンズカラーの電車へと徐々に移行し、現在はブルーとグリーンのグラデーション車両も運行を開始しています。
別名「エレガントブルー」とも言われる美しい青。どこか艶っぽさもあり、写真のように夜のホームでも抜群の存在感を発揮するカラーリングです。