カテゴリー

- blog


タグ

- fashion

- blog

  • インスタボタン
  • Twitterボタン

「a baby」から「阿修羅」へと。~令和四股名考18 阿炎 政虎

アバター画像2024.04.16 12:00

 入門以来、本名の「堀切」で早くから若手有望株のひとりとして注目を集めていた、「阿炎(あび)」関。

 2015年3月に十両昇進を果たした際、「どんな四股名になるのか?」と一部ファンの間で予想合戦も起きるなか、発表されたその名を聞いたファンはザワつきましたーー。

 「あび・・・って、まさか、あのアビからとったってこと?」

 実は「アビ」とは入門時の師匠、先代錣山親方である元関脇・寺尾のニックネーム。一説には、外国のお客さんが赤ちゃんの頃の彼を見て「a baby」と呼んだことが転じて「アビ」と呼ばれるようになった・・・と言われていますが、とにもかくにも、自分の弟子の四股名に自分のあだ名をつける、という命名方法をどう解釈してよいのか、そんなザワつきだったように記憶しています(それはもちろん個人的な感想ですが)。しかし、阿炎として出世していくうち、そんな声もとんと聞こえなくなり、その名は今では彼の「オリジナル」へと昇華されている感があります。

 さて、読み方としてはおそらくほぼそこが由来なのですが、漢字のほうは「阿」は「阿修羅のように強く」、「炎」は「燃えるように戦う」、という「a baby」とは真逆ともいえる非常に勇ましい意味が込められています。そして阿炎関、相撲っぷりは激しく漢字の「阿炎」のごとく、しかしその素顔は「いたずら大好き」「やんちゃ」なことで若手時代から有名で、四股名襲名後も、なんとNHKの全国放送で殊勲のインタビューを受けた後カメラに向かってピースサインをするなど、ある意味なかなかにファンキーな「a baby」っぷりを発揮していました。

 そんな阿炎関ですが、最近では「a baby」な部分を表で見せることはめっきりと少なくなり、きりりとした表情が増え、「阿炎」の四股名のイメージにどんどん近づいていっているようにも感じられます。

 幾多の苦難を乗り越え、ひとりの力士としてますます力強さを増している関取の今後から、目が離せません。

アバター画像

日々徒然に、書いていけたらと思います。

好きなものは鉄道(乗り鉄)と大相撲、ときどき料理です。
宜しければリュクスな立ち話の寄り道にぜひ。

関連カテゴリ記事

カテゴリー

- blog


タグ

- fashion

- blog