ここ最近、すっかりお洒落着として市民権を獲得してきた「イージーパンツ」。しかし妙齢な男性にとって、一歩間違えるとだらしなく見えてしまう鬼門でもあります。今回は「絶対に失敗しない」大人のためのイージーパンツ入門を、3つの法則でご案内!
法則1■ 見えないところだけEASYに。
イージーパンツと訊くと、真っ先に思い浮かぶのはスウェットやジャージー素材かもしれません。もちろん最近はお洒落なものも多いですが、年齢を重ねていくとどうしてもスポーティというよりは「部屋着」感が強くなりがちなのが悩みどころです。
というわけで、最も気をつけるべきは、「パッと見ではEASYに見えないパンツを選ぶ」ということ。まず「スラックス」のようなきれいめ感があることは必須条件です。できればクリースが入ったものを選ぶとより良いでしょう。
例えばこちら、イタリア生まれの新鋭ブランド「HEVO(イーヴォ)」が展開するイージースラックス「TORREPOZZELLA」は、やや緩めにテーパードがかった美麗なスラックスシルエットを、「腰周りだけ」ウエストゴムとドローコード仕様にアレンジした注目のモデル。最近お腹周りが気になる・・・という方にもぜひお薦めです。
法則2■ スラックスのブランドで選ぶ。
餅は餅屋、ということで、「EASYに見えないスラックス」を探すなら、やはり普段からスラックスを主力にしているブランドに一日の長があります。
そんな中でも、群を抜いて「EASY」にこだわっているブランドが「PT TORINO(ピーティートリノ)」。イタリアの高機能スラックスブランドとして有名ですが、そこで展開されている「ACTIVE」というラインがこれまた抜群に「EASY」なんです!
紫外線カットや可動域の広い360°ストレッチ、完全形状回復など12の高機能を備え、軽妙でさらりとした肌触りが特徴的。中でも今回写真でご紹介している最新作は、よく見ると裾の部分がこっそりスポーツウエアのような「ジップ仕様」に! 生地にもPTが独自開発した新素材「B-STRETCH KINETIC STRUCTURE」を採用。まさにジャージーのようなストレスフリーな穿き心地なのに、気高く上品な風格をもたらしてくれる一本です。
法則3■ 「セットアップ」でフォーマル顔に。
より「EASYに見せない」ことを徹底したいのであれば、同じ素材のジャケットと揃いで合わせる「セットアップ」のテクニックがお薦めです。
いわゆるスーツの上下と同じ理論なのですが、スーツには「シャツと革靴」が必須なのに対し、セットアップならジャケットの下はTシャツやスウェット、パンツの足元にはサンダルやローファーなど「なんでもOK」!
そんな「EASY」なセットアップにぜひお薦めしたいブランドが、イタリアの生地メーカーから生まれたブランド「CIRCOLO 1901(チルコロ)」。オーナーのジェラルド・ダルジェーニオ氏が冗談半分で発表したイージージャケットがヒットしたことで本格的にブランドを始めることになった、というユニークな出自のブランド。最近の「EASY」ブームの元祖とも言われるだけに、その仕立ての美しさは折り紙付き。Tシャツやサンダルでラフに着こなしても簡単にきっちり「フォーマル顔」に仕上がってくれますよ!