猛暑の季節には欠かせない「ショートパンツ」ですが、子供っぽく見えてしまうのが悩みどころ。そこで今回は40～50代男性向けのファッション雑誌を担当するプロのスタイリストさんに、普段コーディネートで心掛けているコトを教えていただきました！ そこから見えてきた、誰でも今すぐ簡単にできる５つのテクニックをご紹介します。
【回避テク１】色は「基本２色」、多くて３色まで。
大人の男性がショートパンツを穿くとき、まず一番に気を付けるべきは「色の数」。
「コーディネートで使う色は基本２色。使っても３色までに抑えるようにしています。清潔感のある白とネイビー、シンプルで合わせやすい黒とグレーなどは鉄板。特に白いショートパンツはイタリア男性的な艶っぽさも出るので、大人の男性にこそ映えるアイテムです」
【回避テク２】ひざは「半分出るぐらい」がちょうどいい。
ひざは出すべき？ それとも隠すべき？ 果たして、その正解は――。
「ひざが全部隠れると野暮ったく、逆にひざが全部出ていると途端に子供っぽさが倍増します。なので、ひざは半分隠す、が絶妙な丈感だと思います」
ではもし、購入したあと穿いてみたら、長すぎたり短すぎたりした場合は？
「長いときは裾をひと折りして調節してみましょう。短すぎる場合はこのあとご紹介する回避テクを使って、丈の短さをカバーしていくのがお薦めです」
【回避テク３】Tシャツよりは、「シャツの袖捲り」。
ショートパンツが最も子供っぽく見えるトップスは「Tシャツ1枚」。 「そのため、お洒落のためにちょっと暑いのを我慢して、長袖のシャツを軽くラフに袖捲りしてもらえると、グッと大人っぽい表情になります。ただ、Tシャツの場合でも小物使いで大人っぽさを出すことは可能です。例えばニットを肩掛けしてみる、サングラスやネックウオレットをアクセントにしてみるなど、ワンポイントでもかなり回避できますよ」
【回避テク４】サンダルを履くなら「グルカ」を。
長袖シャツにショートパンツで大人っぽさを出したら、仕上げは足元。
ショートパンツと言えばカジュアルなスニーカーやサンダルなどを合わせがちですが…。
「スニーカーは子供っぽく見える一番の天敵です。もし合わせるなら、ローファーやスリッポン、ドライビングシューズなど、きれいめなシューズを選びましょう。サンダルについてはアイテム次第ですね。ビーチサンダルやシャワーサンダルだとラフすぎるので、今ならグルカサンダルが一番お薦めです」
グルカサンダルとは、アッパーがレザーの編み込みデザインになったもので、もともとは19世紀の旧英国領インド軍のグルカ兵が履いていたことに由来。革靴とサンダルの良いトコどりなデザインから、ファッションアイテムとしても近年人気が高まっています。
「有名なところだと、Paraboot（パラブーツ）のPACIFIC（パシフィック）。ドレスシューズの足型を使っているので見た目にも高級感があり、またベジタブルタンニン鞣しのレザーが上品な艶っぽさを醸し出してくれるので、子供っぽさをバッチリ軽減してくれます」
【回避テク５】「上下の素材を変える」とより大人っぽく。
最後にスタイリストさんならではの、ちょっとプラス１なテクニックを。
「ワントーンの着こなしのときによく使うのですが、上下で色を合わせつつ、素材は違うものを使うことで、グッと大人っぽい印象に仕上がります。
例えば今回の写真のスタイリングでは、ショートパンツはコットン、トップスのポロシャツにはニットを使っています。両方とも色は同じネイビーですが、光沢感や発色に微妙な差が生まれることで、シンプルな着こなしの中にさり気なく奥行き感が生まれます。またサマーニットという素材自体がナイロンやコットンに比べて一段と高級に見える、というのも大人っぽく仕上がるポイントです」
皆さんもぜひ、この夏早速試してみてください！
