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夏素材、「SONANO?」な5つの立ち話。

アバター画像2022.08.01 11:00

 リネンやコットン、レーヨン、パイルなど、夏に人気の素材はたくさんあります。でもなぜ涼しいのか? 快適なのか? 理由を訊かれると、そういえばなぜ? 周りの人に教えたら「そなの?」とちょっとだけ驚いてくれそうな、5つの立ち話。

「リネンシャツが涼しいのはなぜ?」

BORRIELLO(ボリエッロ)のリネンシャツ

答え→肌からすぐ熱を奪うため。

 世界中にたくさんある夏の素材の中でも「最も涼しい天然素材」とも言われるリネンは、強くしなやかな植物の亜麻(フラックス)からつくられた織物の総称。コットンなどに比べると「熱伝導率」が高いため、素肌に触れるとすぐに熱を奪ってしまいます。そのため、リネンシャツを着るとひんやりと涼しく感じられるというワケ。ちなみに麻は弾性が弱い素材なので、リネンシャツのシワが戻りにくく感じるのはそのためなのです。

「シルクをなめらかに感じるのはなぜ?」

WEEKEND Max Mara(ウィークエンドマックスマーラ)のシルクドレス

答え→人の肌に近い素材だから。

 正確には、蚕の繭からとった動物性繊維であるシルクは人間の皮膚と「同じタンパク質」で構成されているため、シルクに触れるとひとは「なめらか」に感じるのだと言われています。また生地のすべりが良く、高級なネクタイにシルクがよく使われているのはそういった理由もあるのです。

 ちなみに人間の皮膚に近い、ということから、例えばシリコン系シャンプーを入れたぬるま湯と綺麗な水で濯ぐ工程を数分置きに2~3回繰り返してから干すと、シルクの光沢感やなめらかさの復活に効果がある、とも言われています。

「シーアイランドコットンに光沢感があるのはなぜ?」

JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)のシーアイランドコットンニット

答え→光をたくさん反射するから。

 世界のごく一部の地域でしか採集できないため、稀少な素材とされる「シーアイランドコットン(海島綿)」。まるでカシミヤのように素肌にしっとりと馴染み、とろけるような心地良いなめらかさを味わうことができるとされ、「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」などリュクスなニットウエアブランドから重宝されています。そんなシーアイランドコットンですが、普通の綿に比べて「光沢感が強い」のも特徴。その秘密は、一般的な綿の1.5倍とされる「光の反射率」。これにより、シルクを思わせる美しく艶やかな光沢感が生まれているのです。

「パイル地をふんわり感じるのはなぜ?」

GUY ROVER(ギローバー)のパイル地コットンシャツ
パイル地の拡大画像。ループ状になった糸が無数に連なっている

答え→糸がループしているから。

 夏によく見かけるタオルのような「パイル」地のTシャツやポロシャツですが、その柔らかさの秘密は丸いループ状の糸がいくつも連なった表地によるもの。それが表面に織り出してあることで、ふんわり柔らかな素肌への心地良さを叶えてくれます。

 ちなみにパイル地と並んで人気が高いのが「鹿の子」地。こちらは表面の凹凸で素肌に触れる面積が少ないため、独特のさらりとした肌触りを愉しむことができます。

「綿は夏に涼しく、冬は暖かい。同じ素材なのになぜ?」

Cruciani(クルチアーニ)のコットンニット

答え→夏は空気が逃げやすく、冬は空気が溜まるから。

 実は綿繊維の中心はトンネルのように「空洞」になっています。そのため、コットンのTシャツを1枚で着ることが多い夏は、それが「空気の通り道」となり通気性を高めるため涼しく感じられます。一方、冬は重ね着で上からその通り道に蓋をするかたちになるため、肌付近の保温性が上昇。また空洞の中に溜まった暖かい空気も逃げずに循環することで、さらに暖かくなるという仕組み。

 ちなみにもう一つの要因としては「気化熱」の存在も見逃せません。汗は気化する際に肌の熱を奪い蒸発するが、綿は湿度を外に出しやすいため、夏は不快なジメジメを、冬は肌を冷やす原因をしっかり放出し、より快適に感じられるようになっているのです。

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