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「実は…」高級ブランドの人気モチーフ「誕生秘話」6選。

アバター画像2022.09.30 11:00

 セリーヌのトリオンフ、プラダのトライアングル、フェラガモのガンチーニ・・・高級ブランドには欠かせない、象徴的なあの人気モチーフは、いったいどんな経緯で生まれたのでしょうか? 知っていると、明日ちょっと周りの人に教えたくなる、そんな6つの「誕生秘話」をご紹介します。

CELINEの「トリオンフ」が生まれたきっかけは「街で偶然見かけた」から。

ちなみにトリオンフとはフランス語で「凱旋」の意味。

車が故障しなければ、あのモチーフは生まれなかった。

 ときは1972年。「CELINE(セリーヌ)」の創業者であるセリーヌ・ヴィピアナが乗った車が、パリのエトワール広場で突然故障して止まってしまう。セリーヌがふと見上げると、そこにはパリの象徴である「凱旋門」。その周囲にはしっかりと「鎖」が囲まれており、それを見た彼女は「これこそ、私のブランドの象徴に相応しい!」とひらめき、メゾンを象徴するモチーフ「Triomphe(トリオンフ)」が誕生した――そんなウソのようなホントの話。一説によると、CELINEの頭文字である「C」を2つ重ねている、というダブルミーニングの要素も込められているようです。

PRADAの「トライアングル」はもともと「イタリア王家の紋章」だった。

王家の紋章にPRADAロゴを組みあわせて作られた「トライアングル」。

「王家御用達」の栄誉は100年経ってもプラダの誇り。

 1913年、ミラノ中心部の美しいアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガッレリア」で産声をあげた「PRADA(プラダ)」の1号店。瞬く間に欧州の上流階級の間で話題となり、その名声は当時のイタリア・サヴォイ家王室も知るところとなります。そしてピエモンテ皇太子のトランクやスーツケースを提供したのち、1919年に王室御用達には認定され、サヴォイ王家の紋章を使用することを許されました。以後、三角形のロゴプレート「TRIANGOLO(トライアングル)」として定着。今もプラダの名品の中で、王家の紋章らしい格調高い煌めきを放ち続けています。

Salvatore Ferragamoの「ガンチーニ」、その由来は「ドアの取っ手」。

「Gangini」とはイタリア語で「小さな留め具」という意味。

思い入れの強い「宮殿の扉」が誕生のきっかけに。

 1927年創業の老舗ブランド「Salvatore Ferragamo(サルバトーレ・フェラガモ)」。その代表的アイコン「GANGINI(ガンチーニ)」は1969年に創業者の娘であるフィアンマ・フェラガモがデザインしたと言われています。ではその由来は?というと、フィレンツェのフェラガモ本社が入る歴史的建造物スピーニ・フェローニ宮殿の入口にある「扉の引き手(金具)」なんだとか。この宮殿は1289年に創建され、のちにフェラガモが建物を買い取ったことで現在の状態に。一度は倒産したフェラガモが復活する過程で購入したこともあり、彼らにとっては大切な「象徴」だったのでしょう。

FURLA新ロゴのアーチは、ボローニャにある本社の「アーケード」。

バッグの留め具はもちろん、最近ではモノグラムデザインにも採用。

フルラは今も昔も「本社」が大好き…なのかも。

 2019年に発表された「FURLA(フルラ)」の新シリーズ「FURLA 1927」で初登場したモチーフ、通称「アーチロゴ」。その名の通り、イタリア・ボローニャにあるフルラ財団本社のアーケード(アーチ)からインスパイアされたデザインで、その洗練されたビジュアルで瞬く間に人気アイコンとなりました。翌2020年には建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドにより、ミラノにある旗艦店がリニューアルされたのですが、そこでもこの「アーチ」が随所に取り入られたことも話題に。ちなみに以前使われていた別モチーフも、由来は本社の「ドアノッカー」だったとか。

BVLGARIの「セルペンティ」に秘めた意味は、永遠・誘惑・再生・・・!?

石を丸い山形に整えて研磨した「カボション・カット」で表現されている。

亀の甲羅にも見えるが、その正体は「蛇」だった。

 古代ローマにおいて「永遠」や「英知」、あるいは「罪」「誘惑」といった善悪相克する官能的かつ神秘的なシンボルとして愛されてきた「蛇」のモチーフ。現代では「幸福」「再生」の象徴としても親しまれていますが、1940年代に「BVLGARI(ブルガリ)」はそこにさらなる新たな解釈を加え「セルペンティ」と命名、以来半世紀超にわたり、バッグやジュエリーなどで数多くの女性を魅了し続けるモチーフとなりました。つまり、写真に見られるようにカボション・カットされた金具部分は実は「蛇の頭」。どこか艶やかで危険な香りも漂うアダルトな魅力に満ちた人気モチーフです。

LOEWEの「Lを4つ重ねたモチーフ」は、最高級レザーの「証明書」。

アンダーソン就任の翌年、2014年より導入された2代目モチーフ。

単なるモチーフだけでなく「品質保証マーク」でもある。

 1846年に誕生した老舗ブランド「LOEWE(ロエベ)」。ブランド名の頭文字「L」を4つ重ねたモチーフが有名ですが、実は現在のものは2代目。初代は1970年、筆記体の「L」を重ねるかたちは同じではあるものの、今と比べると少し線が太く、やや立体的な印象のものでした。その後、2013年にクリエイティブ・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンがリニューアル。基本的な要素は変わらずよりモダンでスタイリッシュに生まれ変わっています。そして初代から一貫して、そのモチーフはロエベの革製品が「最高級」であることの「証明」も兼ねている、とされています。

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